20
4月
2014

彫刻髙橋正晴先生新作「津波記憶石27号 大船渡市吉浜」

本学科教授、彫刻家の髙橋正晴先生の新作が岩手県大船渡市吉浜地区に完成し、3月25日に除幕式が行われました。

髙橋先生ご本人から、除幕式の様子の写真をいただきましたので、プロジェクトの紹介とともにここに掲載いたします。(以下、全優石津波記憶石プロジェクトホームページより)

東日本大震災から3年。大津波の事実と教訓を後世に伝えるとともに、亡くなられた方々への慰霊の気持ちを込めた「津波記憶石」の27番目の石碑が3月25日、「奇跡の集落」として知られる岩手県大船渡市吉浜地区に完成し除幕式が行われました。建立場所は岩手県大船渡市三陸町吉浜上野の新山神社近くの海が望める道路脇(県道250号線)。近くに石川啄木の歌碑などが立つ一角です。

◆津波記憶石27号 大船渡市吉浜
すべては「奇跡の集落」この言葉から始まりました。
大船渡市吉浜は、今回の東日本大震災で最も被害が少なかった地域として日本だけでなくアメリカ、オランダ、中東など世界各国からも注目され、「奇跡の集落」(AELA)やmiracle village(japan times),lucky beachなどと紹介されています。

◆髙橋先生コメント
「吉浜の人々と歴史」を象徴的なかたちに捉え、意図したデザインです。それは、「二人の村長の教え」を支えの台形の石に例え、そしてその上にバランスを保ちながら置かれた二つのL字型の石を「吉浜の人々」と「歴史」に例えてデザインした「石のかたち」です。
髙橋正晴
彫刻家・玉川大学芸術学部教授

◆津波記憶石とは
元来、津波石とは地震などに端を発する津波によって海岸に運ばれたり、陸に打ち上げられた石に文字等を彫ることによってそこまで津波が到達したことを記す石碑のことです。津波による恐怖を伝承するためだけではなく信仰の対象となっている場所もあります。
3.11の震災を受け始まった津波記憶石のプロジェクトで建立されている津波記憶石とは、津波の事実と教訓を残すための石碑です。津波の痕跡や二度と同じようなことがないように戒めることや、教訓といった意味をもち、それに沿った文言が碑文(ひぶん、ひもん)として刻まれているものです。

作品等の詳細はこちらからご覧いただけます。http://www.tsunami-kioku.jp/津波記憶石/津波記憶石27号/

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