1年次に実技と理論の基礎を
重点的に学びます。
なにかを始めるときには、いつでも《基礎》が大切。ビジュアル・アーツ学科では1年次に実技と理論、平面と立体、そして描写と素材研究といった領域にわたる「基礎」を必修科目として徹底的に学びます。
「基礎」というと退屈なものを想像しがちですが、初心者でも取り組みやすく、しかも上級者には応用力の求められる、ユニークな課題の数々を用意。たんに技術の習得だけでなく、背景となる歴史的な知識や発想・思考の方法も含めて、ていねいに指導します。これらの課題をクリアしてゆくことで、さまざまな分野の作品制作や、研究のための基礎力をみにつけることができます。
豊富な選択科目
絵画、彫刻、各種のデザインや工芸といった作品制作から、美術史や芸術理論を学問的に追究することまで、わたしたちビジュアル・アーツ学科では、多種多様な専門分野を学ぶことができます。 また、総合大学のなかの芸術学部であるという利点を活かして、隣接するパフォーミング・アーツ学科やメディア・アーツ学科、あるいは工学部や農学部、文学部といった他学部の授業も履修可能です。 学科のカリキュラムもひとつの分野を集中して学ぶことと、複数の領域を横断的に学ぶことの双方に対応しています。 1年生で《基礎》を固めたなら、2年生からは広い視野から《自分自身の学び》を創りだすことができる。そこから《クリエイター》としての第一歩が始まる、というのが、わたしたちの学科の考えです。
コミュニケーション力、企画力の育成
アトリエや教室から、公共の空間、そして地域社会へ。あるいは個人での課題制作から、仲間やアーティスト、そして観客との共同制作=コラボレーションへ。今日、美術の創造の現場は、かつてない広がりを見せています。 ビジュアル・アーツ学科では小中学校と連携した共同作品制作や、美術館をはじめ病院や道路の側壁など、地域社会との協働による作品発表の機会を豊富に用意。さらに「インターンシップ」「海外特殊研究」といった科目を利用して、企業や地方公共団体、国際的な芸術関連団体の活動に加われば、実践的な学修プロセスのなかで卒業後の自分の進路を見定めることができます。
免許・資格取得と進路
美術を通じて学んだことを、卒業後も社会のなかで活かしてゆく。けれどアーティストやデザイナーになることだけが、その方法ではありません。 美術を学ぶことでつちかわれる、ひとになにかを伝える技術は、美術・工芸教員のほか、編集者や販売員、あるいは一般企業の企画・広報部門など、様々な職種で活かすことができるものです。 そうした可能性に向けて私たちビジュアル・アーツ学科では、就職活動に有効な各種検定やセミナーを積極的に開催しています。 取得可能な資格や免許には中学(美術)と高校(美術・工芸)の教育職員免許のほか、学芸員資格などがあります。なかでも本学の通信教育課程を利用した小学校二種免許取得のためのプログラムは、私たちの学科ならではのものです。