パンタグラフ井上氏をお招きしたトークイベントを終えてのレポートです。
『１４年分コマおくり』と題した通り、彼らの膨大な作品群や活動歴を紹介いただくだけで、十分なボリュームと面白みのあるお話が聞けるだろうと思っていました。が、実際に話が進む中で、作品紹介を交えながら井上さんが丁寧にじっくりとお話し下さったのは、作品づくりの根っこにある『アイデア』のお話でした。長年の仕事の積み重ねから、自分の発想方法について井上さんが発見したいくつかのパターンのこと、ゼロからつくるではなく、既にできているアリモノを使うことで生まれる新たな広がりのこと・・・。さらに、実際に企業と組んで仕事をする際のクリエイターの立ち位置のこと等々、モノづくりのことも仕事のことも、そんなに話してくれちゃっていいんですか？と思うようなところまでお話しいただいて、あっという間の濃密な2時間でした。PCの画面の中ではなく、机の上で手を動かすことによって生まれるモノづくりで社会と繋がっている彼らの活動は、学生たちも自分に引き寄せて考えやすかったのではないでしょうか。学生たちのためにしっかりと準備して下さったのだなと感じる内容でした。井上さん、本当にありがとうございました。
そして終わりに、なんと、パンタグラフの著作『造形工作アイデアノート』を頂戴いたしました！
パンタグラフがこれまでの仕事で培ってきたモノづくりのノウハウを一冊の本にまとめた”オトナのための工作本”、ちゃっかりサイン入りで頂戴いたしましたので、興味のある学生はVASルーム（３号館202号室ビジュアル・アーツ学科スタッフルーム）までチェックしにきて下さいね。
パンタグラフwebサイト：http://www.pangra.net/
（ビジュアル・アーツ学科助手 坂本）
